和紙には描ききれない、震災を目の当たりにした方の 本当の想い

今年で3年目の東北訪問となり、昨年までと同様私自身感じたことは沢山ありましたが、その中でも福島県富岡町でメッセージを集めていた際の出来事が1番心に残っています。富岡町での活動ついてはNHKの方が取材にお越しいただいており、新しくできたショッピングモールでメッセージ集めを行っていました。

声をかけたことを後悔してしまうほどに

60代くらいのご夫婦に声をかけご協力をお願いしたところ、お二人の表情が一変したのを感じました。そして、奥さんの方は「こんな小さい紙じゃ、あの時のことは描ききれない」と仰いました。

そのご夫婦は元々福島県楢葉町に住んでいたそうですが、震災後、町から出なければいけない状態になり、楢葉町を離れたそうです。「出て行けと言われた」「地獄だった」。奥さんがお話の最中何度も口にしていたこの言葉とその時の表情が、今でも頭から離れません。

お話をされている時奥さんの脳裏に浮かんでいた光景は、私には到底想像することのできない程辛くて苦しいものだったと思います。正直私は、これ以上この話を聞きたくない、辛いことを思い出させたくないと思いました。そのくらい、奥さんの一つひとつの言葉や表情から、当時の辛さが痛いほど伝わってきました。

 

「”感謝”とかって描けばいいんでしょ?」実際に会いお話をした私達だからこそ知っている事実

そうしているうちに、先に車で奥さんを待っていた旦那さんが、待ちくたびれた様子で車から降りてきました。そして私達が他の方々からいただいたメッセージに目を通し、感謝”とかって描けばいいんでしょ?」と仰いました。私は何も言葉が出ませんでした。最終的に旦那さんが和紙に描いてくださった言葉は、「全国の方々からの多くの支援ありがとう」というものでした。そのメッセージがご夫婦の本心でないことは重々承知です。

 

イベントでメッセージ和紙を読んでいただいただけではわからない、実際に会いお話をした私達だからこそ知っている事実です。このような本当に辛い経験をして今でも苦しんでいる方々の想いを多くの方に伝えるにはどうしたらいいのか、はたまた私達が伝えることは不可能なのか、この活動を現地の方々は望んでいるのか、様々な思いが巡りました。

お話した旦那さんが書いてくださったメッセージ

 

東北に足を運んで知った、私達がやるべきこと

しかし、こうして被災地へ足を運び、現地の方々とコミュニケーションを取らせていただくことには必ず意味があると思います。今回の訪問を通じて私が1番感じたのは、やはり多くの方に東北へ足を運んでもらいたいということです。実際に被災を経験された方にしかできないこと、伝えられないことが多いとは思いますが、その中でも私達にしかできないことも少なからずあります。

 

今回のような出来事がある度に、正直自分達のやっていることが本当に正しいのかわからなくなってしまいます。しかし、東北の為に少しでも役に立ちたい、私達にしかできないことをしたいという想いは変わりません。この想いをいつまでも忘れず、今後も活動に取り組んで参ります。

4年 藤根(女性)

東北3県125市町村、約2,500人の想いを灯す。
和紙キャンドルの幻想的な空間で、
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